●巨大なヘリトリゴケ

 

和歌山県古座川町には一枚岩と呼ばれる巨大な岸壁があり、そこに巨大なヘリトリゴケが生えていることが最近になって明らかになった。
岩壁の上からザイルで降下し、中腹にあるヘリトリゴケの大きさを実際に測ってみたところ、大きいものでは縦1,567mm、横1,845mmもあった。痂状地衣はどの方向にもぽぽ同じ速度で生長し、岩など基物の表面に円形の地衣体を作るのだが、その生長速度がヘリトリゴケでは半径で年O.7mmというデータがアメリカから報告されている。
この数値をそのまま一枚岩の巨大ヘリトリゴケに当てはめると…なんと、1,318歳だ!
こんなに長い間、岩壁に張り付いていたことは驚きだ。また、それに加えて、このような巨大な地衣体でほぼ円形が保たれているのも不思議である。普通、岩の表面にはさまざまな地衣類がたくさん生えるので、隣り合う地衣体が互いに接し、多角形になってしまう。ということはこの一枚岩のヘリトリゴケは1,318年間ずっと他の地衣体と接する機会がなかったのだろうか。                                    (朝日新聞記事より引用)

日本地衣学会ホームページに掲載されています

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